以前から気になっていた、成毛 眞さんの「2040年の未来予測」という本を読みましたので、ご紹介したいと思います。
なかなか面白い読み物でした。
簡単に5分ほどで読めるようにまとめましたので、ちょっとお立ち寄り頂けると幸いです。
【おすすめ本/要約/解説】「2040年の未来予測」成毛 眞著 ~未来を知り備える~
成毛 眞さんは、未来にどのような可能性とリスクがあるか、未来を知って、良く考えてほしいと述べられています。
それは、生き残るために、幸せになるために、人は環境に適応しなければならないからです。生き残るのは優秀な人ではなく環境に適応した人であることは歴史が証明しています。環境に適応するには環境を知ることが不可欠です。最悪の事態を知って備えながら、未来を予想しておけば、何も知らずにいた時より違う人生が送れるでしょう。
2040年は確実に来ます。今からたった19年後です。2040年あなたは何歳になっていますか?私はもう70歳まぢかです。20歳から40歳になるのと、48歳から68歳になるのでは、インパクトもかなり違う気がします。70歳はもう確実に、おばあさんですもんね。
自分が70歳になったときの日本の未来を予想しておくことは、日々の選択に大きな影響を与えると思い、本書を手に取りました。
今から、十数年前、世界はどんな状況だったでしょうか。スマホなんてまだ誰も知らなかったはずです。今ではもうスマホなしの世界なんて想像できませんけどね。
スマホはもう私たちの生活の当たり前の一部になっていますが、スマホを使い始めたのはいつ頃だったか覚えていますか?
iPhoneが発売されたのは2008年7月、今からたった13年前のことです。当初は皆、懐疑的な見方が大半で、簡単に受け入れられてもいませんでした。ガラケーと家のネットで十分じゃん?と思っていませんでしたか?
これからの10年は、今までの10年より大きく早く変化する世界になるだろうと筆者は述べています。それは情報通信の大容量高速化がさらに進んでいくからです。5Gとか6Gの登場によるものです。
2030年頃に登場し、2040年頃には当たり前になっている技術リスト
以下が、この本で語られている未来のテクノロジーです。ご自分なりのイメージしながらざっと読んでみて下さい。
- 5G (4Gの100倍容量。映画のダウンロードも5分から3秒へ)
- AR -Augmented Reality 《拡張現実》(スマートフォンやARグラス越しで見ると、 現実世界にナビゲーションや3Dデータ、動画などのデジタルコンテンツが出現し、現実世界に情報を付加してくれる技術)
- VR -Virtual Reality 《仮想現実》(限りなく実体験に近い体験が得られる技術。家にいながら、海外旅行したり、服を試着したり、モデルルームを訪れたり、見学したりが可能になる)
- 6G (映画のダウンロードも0.5秒に)
- 自動運転(公共交通機関である電車やバスは、ネットワークに接続された自動運転になり、輸送や物流なども効率的になり、無数のカメラやセンサーですべてがコントロールされ、衝突を防いだり地図を生成したりできるようになる)
- 空飛ぶ車(既に名だたる企業が開発に参入しており、モルガン・スタンレーは2040年までに空飛ぶ車の市場規模は150兆円に上ると予想。医師のいない過疎地域に医師が急行可能に。)
- ドローン配送(当日1~2時間で配送可能に)
- AIによる医療技術の進歩(人間の医師は一日に診察できる患者の人数は数十名程度だが、AIなら何万もの診察や類似性把握やデータ分析が可能で見逃しの無い診断が可能。X線・CT・MRI・超音波などの画像診断などは到底AIにはかなわず、動脈硬化発見率は人間の医師が60%代なのに対し、AIは77.2%。)
- 遺伝子治療(ゲノム編集技術でDNAから根本治療が可能に)
- 再生治療(ips細胞からの臓器の再生、脊髄損傷、パーキンソン病、アルツハイマー病治療が可能に)
いかがでしょうか。19年後の未来の予想図がなんとなくイメージできましたでしょうか。
このような新しいテクノロジーが出てくる未来で、私たちがチャンスを掴む方法は、新しいテクノロジーに対して、懐疑的にならず、逆にいち早く、その可能性を肯定的に受け入れられる人になることが大切だと成毛 眞さんは述べています。
【不幸?幸せ?】あなたの不幸や幸福に直結する未来の経済予測
英語も話さず、使用人口の少ない日本語だけを使用する、こんな小さな島国日本が、戦後に世界第2位の経済大国になったことは、まさにジャパニーズシンデレラストーリーだと思いますが、これからの日本の経済はどのようになっていくのでしょうか。
コロナ禍はさておき、近年、外国人が旅行先に日本を選んでくれ外国人旅行客とすれ違うことも増えてきていますが、これは日本が「安い国」になり下がってしまった結果ともいえると 成毛 眞さん は述べています。
また、日本は経済成長をこれからほとんど見込めません。GDP Gross Gomestic Product(国内総生産)の成長率も2030年以降はマイナス成長やゼロ成長の予測がされています。少子高齢化が進み生産人口が明らかに減っていて、社会保障にかかるお金が膨れ上がるのですから、しょうがない未来ですよね。日本は衰退期を迎えます。栄枯盛衰です。日本の人口も2010年には今の半分の6000万人になるといわれています。
【借金大国ニッポンの未来】社会保障費はどのくらいまで膨らむ?

日本は借金大国で有名ですが、日本政府の推計では、
★社会保障費用は、2019年度に124兆円から
⇒ 2040年度 190兆円(うち医療介護費 90兆円)
★65歳以上を支える現役世代 1950年度 一人当たり12.1人から
⇒ 2040年度 一人当たり1.5人
に減少するだろうといっています。
国の財源は私たちの税金や支払っている社会保険料ですが、それを支える人数が約8%に減ってしまうのですから、日本国の家計は火の車です。ですので、将来の消費税増税は免れないと思います。2030年には消費税は20%になるだろうと言っている仮説もあります。国際機関であるOECDは消費税を最大26%までの引き上げるよう日本に提唱していますし、IMFは段階的に15%まで引き上げることを提唱しています。
消費税増税に踏み切らなければ、社会保険料を上げるしかありません。ですが、サラリーマンから搾取しやすい社会保険料はもうすでに上昇の一途をたどっており、10年前に比べて26%上昇しています。それに比べ賃金の上昇率は、まさかの、たった3%です。
これでは、働く意欲湧いてきますか?
日本の賃金の低さは先進国の中でも群を抜いています。みんな真面目で文句言わず低賃金で働いています。アメリカでは20代30代で経済的自立FIREを達成する人も多いですが、日本では65歳まで必死に黙って黙々と働いても貯金もなく、持ち家もないサラリーマンもたくさんいます。これが日本の現状です。
【皆が見落としている事実】本当に日本の未来は悲観するしかないのか?
こんな小さな国が、わずかな時間に経済大国2位まで上り詰めたのに、日本の未来は今後は本当に、悲観するしかないのでしょうか?
これまでの数字は、あくまで今ある技術の延長線上で数字をはじき出しています。つまり、未来の技術進歩を加味した数字ではないのです。
では、未来の技術進歩を加味したらどうなのでしょうか?
国全体の医療費や介護費を下げるためには、受診回数や利用回数を下げたり、サービスにかかる人件費を削減するしかないでしょう。
医療は AIによる医療技術の進歩で大きく、治療方法が変わるかもしれません。患者の将来の健康リスクを予想する遺伝子検査と遺伝子治療を組み合わせることで、病気の進行を抑え元気な高齢者が増え、医療費や介護も抑えられるかもしれません。逆に70代80代のシニアが若手に代わる労働力に回れるかもしれません。介護も介護ロボットの導入で現状の人手不足も緩和されコストも削減できるかもしれません。
日本の人口も2008年がピークで、2055年には1億人を下回り、2100人には6000万人規模になるといわれています。日本は今後40年でGDPが25%以上減少するという恐ろしい予測もあります。GDPと言うのは日本全体の給料の総和なので、人口が減ればそれはもちろん連動して減少します。
GDPが25%減少するというのは年利にすると0.7%です。この部分をテクノロジーで補えれば、GDP25%減も現実にはならないかもしれません。 いまこそ、呼び起せ!日本人のど根性魂!もう一度日本人の底力を世界中にテクノロジーで知らしめたいですよね!
こう見ると、日本の未来もまだまだ悲観すべきでなく、現状の予想を回避すべくテクノロジーの進歩に若い能力を注いでいかないといけないと思いました。悲観するべき時ではなく、回避すべく考え、行動する時期なんです。
いかがでしたでしょうか。未来のテクノロジーがどのようなものか、日本の将来の経済はどのようなものか?VRで見ているように体感できたでしょうか?
生き残るためには、環境に適応する能力がとても重要で、未来を知り、未来のために準備することが大切です。
実際に起こるであろう技術進歩と経済予測を知ったうえで、私たち日本人一人一人が、個人でまたチームでできることをしっかり考えていくことがとても重要だと思いました。
ぬるま湯から出て、平和ボケの頭を覚醒させ、政府批判を繰り返したり、人のせいにばかりするのではなく、いまこそ、みんなで力を合わせたいと強く思いました。
この本が気になった方は、是非、手に取ってみて下さい。▼▼▼
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