私と同じ40代の皆さまは、管理職という立場につかれていらっしゃる方も多いかと思います。コロナによりテレワークが一気に進み、効率化、労務管理、メンタルヘルスの話題もより複雑さや困難さを増し、それによりよく取りざたされるようになっています。
今日は、FIREとは話はちょこっとずれますが、今いる労働環境をよりよくするため、労務管理・働き方改革・ライフワークバランスについて考えてみたいと思います。
【管理職のみなさんのため】労務管理についてまとめてみます【働き方改革研修】

労務管理がうまくできていないと、大事な職員の健康を危険にさらしたり、労働基準法違反で指導や是正が入ったり、労使間で悲しいトラブルを生むこともあります。
労務管理で現場で管理者をされている方にとって特に大事なポイントだけをまとめましたので、リマインドとしてご活用いただけましたら幸いです。
労務管理の基本として、「働き方改革」のポイント 8つ

では、よく聞く、「働き方改革」って、具体的にどのような施策を国は打ち出し、会社は取り組んでいるのでしょうか?
主なものは下記8ポイントになります。
● 時間外労働の上限が法規制に
基本は、単月100時間未満、2~6か月の平均で80時間以下に収めなければなりません。
● 年次有給休暇の5日間の取得義務
年次有給休暇が10日以上付与されている職員(管理者・嘱託職員を含む)は年5日以上取得しなければならないというものです。
● フレックスタイム制度の見直し
● 高度プロフェッショナル制度の創設
● 労働者の健康確保
● 労働時間の把握義務
タイムレコーダー等によって客観的に労働時間を把握しておく義務があります。
● 同一労働同一賃金
パートタイム・有期雇用労働法のことです。
● 月60時間越え割増賃金引上げ
大企業は実施済み、中小は2年後の2023年4月からです。これからの2年間で、長時間労働をしなくてもいい仕組みを確立必要ということになります。
特に、重要な 年次有給休暇の5日間の取得義務

上の8つの働き方改革の中でも、特に注目されているのが年次有給休暇の5日間の取得義務です。
皆さんも、会社で有給の取得をうるさく部下に取るように言ったり、上司から言われていないでしょうか?
日本人はなぜか、労働者の権利である有休を使うことに罪悪感を感じたり、「そんなもの全部使える訳ない!」と思いこんでいる方が多いと思います。実際に仕事が多過ぎて、とてもじゃないけど使える状況じゃなかったり、使える雰囲気でもない、誰も取っていない・・・・。という理由も多いかと思います。
休むのはいいけど、休みから出できた後の、自分の机の上に山のように積み上げられた書類や未読150件などのメール件数を見て、辟易した経験がある方も多いのではないでしょうか?結局休んでも、その後、休んでいた間の業務を取り戻すたのめ尻ぬぐいの残業や、休日出勤をしてカバーしている方はまだまだ多いのではないかと思います。
海外では、1か月や2か月の休暇は当たり前ですが、日本では、3連休の有休をとるだけでも決死の覚悟や根回しがいる状態ではないでしょうか?
これを海外の方に話すと、「嘘でしょ?いったい日本人は何のために働いているの?」とびっくりされます。
日本は、国を挙げてこの悪しき慣習を改善すべき状況なんです。
そこで、働き方改革という名で国が有給取得を義務化しているわけなんですが、なぜ、いま日本で有休の取得義務が特に注意されているかと言うと、
年次有給休暇と言うのは、働くということから完全オフにしてお休みを取って、健康を保つためのものだからです。健康を保つためのものなので、買取など、お金で解決するものでもないですし、しっかり休ませないと、精神疾患だとか、過労だとか、別の病気にかかってしまうリスクがあるので、健康に関係するというところで、特に厳しく見られています。
【悲しい事実!】日本の労働生産性の低さは50年間最下位!

日本は、先進各国に比べ、労働生産性が低いことで有名ですがご存知でしたでしょうか?
日本の労働生産性は、「主要先進国中で最下位」 です。悲しい事実です。
これは、有給を取らずに働きづめの実態や、長時間労働が関係しています。
経済大国第2位から3位に落ちてしまっているとはいえ、日本の経済力は決して卑下すべきものではないはずですが、生産効率に関しては、とっても悲しい結果なんです。
2019年に 公益財団法人 日本生産性本部 から発表された調査では、OECD加盟国の36カ国中21位。また、主要先進7カ国(G7)の中では、1970年以降の約50年間の長きにわたってずっと最下位の状況が続いています。
その背景には長時間労働や有給の未取得があります。
長時間労働に関していえば、日本人は、「時間内に仕事を終わらせる!」という感覚がとても低いです。「長く働いている人が頑張っている人。早く帰る人は、やる気がない、仕事二の次の人」という印象を持たれがちで、定時になっても誰も帰る様子を見せない会社もまだまだ多いと思います。
長時間働いて、他の国と同じくらいかそれ以下の成果や結果しか出せていないところで、労働生産性が低くなっています。ですので、まずは、長時間労働をやめ有給取得を推進すれば、労働生産性は必然とが上がるはずですね。
参考文献:2019年12月18日 公益財団法人 日本生産性本部「労働生産性の国際比較2019」
ワーク・ライフ・バランスに期待される効果

体の健康、精神的な健康状態を保って、労働生産効率を上げようというのが国の狙いですが、確かに、悩みがあったり、体調が良くないと仕事が思うようにはかどらないことはみなさんご経験済みかと思います。
また逆に、仕事に邁進して疲れ過ぎ、せっかくの休日を泥のように寝て過ごしたり、せっかくの家族と楽しい時間でさえも、義務や苦痛に感じているかたも正直いらっしゃるのではないでしょうか。
それでは、「いったい何のために働いているのか」本末転倒・・・。ですよね。
逆に、心身共に状態が良く、やる気がみなぎっているときは、人とのコミュニケーションもうまくいき、プレゼンや会議でも意気揚々と笑顔で余裕をもって発言でき、仕事が早くはかどる経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。
仕事とプライベートの区別をしっかりし、プライベートを十分楽しみ、充実させた心身ともに健康な状態で、仕事をするとより生産性が上がるのは想像にたやすいですよね。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
40代になってくると職場で管理者的立場になっていたりして、自分だけでなく部下の労務管理、メンタルヘルス管理をしなくてはいけない方も増えてきていると思います。
「しなければいけないことだから」ではなく、労務管理の意義・意味をもう一度しっかり把握し、個々人の求める多様な働き方がしやすく、かつプライベートも仕事も楽しめる職場環境を提供したいですね。
この記事がご自分を含めたチーム全体の生産性向上を上げるためのご参考になりましたら幸いです。
仕事における悩み解消に関する記事は、こちらにも書いています▼▼▼
【仕事に行きたくない】そんなときどうする? – シングルマザー投資家 はなおままのブログ (hanaomama.com)
【ストレス/悩み/人間関係】ちょっと疲れたとき、ちょっと上手くいかないとき – シングルマザー投資家 はなおままのブログ (hanaomama.com)
また、厚生労働のページでは、一人で悩んでいる方に向けて、電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している公的な相談窓口につながる全国共通ダイヤルなどの相談窓口を紹介しています。
厚生労働省のページのリンクを貼っておきます。


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