3月1日の24時に発表される、ISM製造業景況感指数を気にされていますか?
今日は、アメリカ経済を占う上で、重要な指標の一つであるISM製造業景況感指数を見ていきたいと思います。
分かりやすく、簡潔にまとめていますので、ちょっと覗いてみて下さい。アメリカ経済の重要指標の意味合いを知っていくと、少し、相場と向き合いやすくなると思います。
知らない用語を頭に入れる時は一見、なんだか難しそうに感じますが、実際頭に入れてみると、難しくありませんのでご安心ください。
ISM製造業景況感指数って何?
ISM製造業景況感指数とは、全米供給管理協会 ISM(Institute for Supply Management)が公表しているアメリカの製造業の景況感を示す指数のことです。
350社を超える製造業企業の購買担当役員(かなりのお偉いさん)に対して下記の項目に関するアンケートを実施して、回答結果から指数を算出します。
- 新規受注
- 生産
- 雇用
- 入荷状況
- 在庫
一般に、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。一般社員ではなく、かなりの地位のある方へのアンケートなので精度が高く、とても信頼感のある指標と言われています。
毎月翌営業日に前月のデータが公開されます。同じく重要な指標である雇用統計は第1金曜日ですので、ISM製造業景況感指数は速報性があり、非常に早い段階で発表される景況感指数として特に注目度も高いです。
チャートを見ると、今の地点は、境目となる50に向けて下がっているトレンドですので、ISM製造業景況感指数は景気後退を織り込み始めているとも取れます。下降トレンドの今は、特に注目しておきたい指標です。
2022年2月1日時点では 購買担当者指数(PMI) は57.6です。

ISM製造業景況感指数は中央銀行の引締めに15か月遅行する
この、ISM製造業景況感指数は、中央銀行の引締めから15か月遅行すると言われています。
つまり、中央銀行の引締めの15か月後に低下してくるということです。今、アメリカはもとより、イギリスのBOE(Bank of England)や 欧州中央銀行 ECB(Eropean Central Bank)も続々と利上げに動き出しており、引き締め姿勢は強まっていますので、およそ15か月後には、ISM製造業景況感指数は50以下に落ち込み始めると推測されます。
ISM製造業景況感指数が50を割ってくると、景気が冷え込むということですので、株価には注意です。
ISM と PMI はどう違うの?
ここで、ISMって、PMIに似てる?ISMとPMIはどう違うの?
という疑問を持ったあなた、優秀ですね!
ISM製造業景況感指数によく似た指標に、購買担当者指数 PMI(Purchasing Managers Index)というものがあります。
こちらは、米国の約800社の民間メーカー(製造業)の購買担当者にアンケート調査を実施し、ISMと同じ下記の5項目を数値化したものです。
- 新規受注
- 生産
- 雇用
- 入荷状況
- 在庫
PMIの方が対象企業が多く、民間企業に限られるというのが大きな違いです。PMIには中小企業も含まれるので、アメリカ全体の製造業を反映しやすいと言われています。また、PMIはアメリカや日本、中国、ユーロ圏をはじめとする30以上の国々で調査を実施していますが、ISMはアメリカのみです。
毎月調査結果を公表しているのは、どちらも同じです。
ISMと同じで、数値が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気後退と判断されます。
【重要指標】PMI 購買担当者指数にも注目

世界の工場と言われる中国の 購買担当者指数(PMI) は直近下がってきています。中国のPMIはアメリカのISMを3か月先行すると言われているので、アメリカのISMも3か月後に下がり始める可能性があります。
特に世界の工場である中国のPMIが鈍化しているということは、中国工場で需要の高い銅の株価などは、注意した方が良いかもしれません。
この 購買担当者指数(PMI) が50を割ってくると、景気後退とみられ、企業業績の悪化とともに相場は下がるといわれています。
2022年2月1日時点では 購買担当者指数(PMI) は55.5です。
直近下がってきていますね。こちらにも注目です。

この 購買担当者が50を割った局面は過去3回ありました。
- 2001年 ITバブル
- 2008年 リーマンショック
- 2020年 コロナショック
もうすでに 購買担当者指数(PMI) は下降トレンドに入ってピークアウトしているといわれているので、株価は調整があると予想している機関投資家が多いわけです。
皆が米国株の神話を信じている今こそ、投資の基本的な鉄則、ルールを忘れずに置きたいものです。
まとめ

速報性があり、精度の高いISM製造業景況感指数はアメリカの景気の動向を敏感に察知する指標として信頼感があります。同時に世界30か国で調査をしているPMI 購買担当者指数も参考にして世界の景気見通しを基礎・基本の部分として確認しつつ、派手で目立ちやすい金利や、インフレ指数を同時に確認していきましょう。
ISM製造業景況感指数が、50に近づいて行っているのか、50を割り込むかどうかに注目していてください。
アメリカの相場を見る上では、今は金利の上昇とインフレ指数が最重要注目点ですが、同時に経済の本質である製造業の動向も見ておく必要があります。
金利はどうか?インフレはどうか?製造はどうか?景気は今後どうなりそうか?見通しはどうか?過去の動向を参考にしつつ、現状から先を占いながら目先に振り回されない資産運用をしていきたいと思います。
2022年は今までに増して、リスク管理、リスク察知が大事な年になると思っています。
投資はいつでも自己責任でお願いします。
この記事が、少しでもお役に立てたなら幸いです。
これからも情報を発信してまいりますので、どうぞ、よろしくお願いします。
FIREを目指すなら、まず手にしたい本です。 | お金持ちになれる子供を育てるためにも読みたい本です | お金と友達になりたい人が入門編として読みやすい本です。 |
ちょっと肩の荷を下ろしたいときにおすすめです。 | 読みやすい名著。永久保存版です。 | こちらも超有名。一度は読みたい本です |
『マーケットの魔術師』と称されたオニールの本が気になる方はコチラ▼▼▼
FIREやセミリタイヤに関する記事はこちらにも書いています▼▼▼
【40代におすすめのFIRE】「サイドFIRE」を知って、目指そう! – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
【おすすめ家計管理】40代から目指すセミリタイヤ 準備の仕方 – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
【FIRE/セミリタイヤは失敗する?】流行りのFIREは成功する? – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
【セミリタイヤ】40代でアーリーリタイヤ FIREする方法 – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
セミリタイヤ達成のための極意 セミリタイヤを可能にするために必要なこと – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
【仕事に行きたくない】なら、5年で1000万円貯めるおすすめの方法 – シングルマザー3,000万円貯めるぞ! はなおままのブログ (hanaomama.com)
このブログはFIREに向けての副業のため、下記サイトを見て作りました。
ヒトデブログ:https://hitodeblog.com/
このブログはFIREに向けての副業のため、下記サイトを見て作りました。
ヒトデブログ:https://hitodeblog.com/
FIREのための株式投資は短期投資と長期投資を分けて下記の証券会社の利用がお勧めです。
SBI証券:https://site2.sbisec.co.jp
楽天証券:https://www.rakuten-sec.co.jp
他のおすすめ記事はこちらです。↓↓↓ もしよろしかったら読んでみて下さい❤
コメント