iDeco(イデコ)ってよく耳にしますが、まだ実際に利用されている方は多くないのではないかと思います。iDeCoの加入者数は、2016年時点では30.6万人。2018年8月末時点で100万人を突破。2020年10月には175.6万人となり、順調に増加していますが、全体の加入率(分母を加入対象者数とする)は2.6%になります。急激に増加してはいますが、まだまだ加入率は低水準です。
イデコって面白い名前ですが、由来はというと、「個人型確定拠出年金」の英語表記の頭文字の一部をとったものです。
Individual-type(個人型) Defined(確定) Contribution(拠出) pension plan(年金)
「個人型確定拠出年金」とは、
- 自分で自分用に
- あらかじめ決めた確定額を積み立てて拠出し
- 自分で運用し
- 年金として受け取る
- 年金受取額は、運用成績により変わる
というもので、まさに「自分で作る手作りの自分年金」です。金融商品で自ら運用し、60歳以降に年金または一時金で受け取ります。
老後2,000万円問題も記憶に新しく、不安になられた方も多いかと思いますが、公的年金だけでは政府も老後を乗り切るのは難しいと思っているため、
「法改正をしてiDeCoを整えるので、自分で自分の老後の年金を準備してください」
と政府が言っているのです。国が創設した個人型年金制度ですので、サポートが万全です。
日本の人口ピラミッドを見ても、年金を作ってくれる労働生産人口は少なく、逆に年金をもらう高齢者が多くなっていく超少子高齢化ですので、公的年金にだけ頼るのは、危ないよ~!しっかりしっかり優遇するから自分でもちゃんと準備してね~!と国が旗を振って誘導しているのです。乗らない手はないと思います。

では、iDeCoは「本当にお得なのか、加入すべきなのか、老後対策になるのか」をじっくり見ていきましょう。
iDeCoのメリット
- 【節税1】積立金額すべて「所得控除」の対象で、所得税・住民税が節税できる
- (つまり、掛け金分そのまま所得が少なかったとみなして、所得税や住民税を計算してくれる)
- 【節税2】運用で得た定期預金利息や投資信託運用益が「非課税」になる
- (つまり、運用期間中に発生する利益には課税なし!)
- 【節税3】受け取るとき「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象
- 【節税】一時金の受取が1,500万円まで課税なし
- 掛金拠出の休止・再開はいつでも可能
- 納付方法は、口座から引落し、または給与天引きが選べるので自動で運用できる
iDeCoのデメリット
- 長期間資産が拘束される(原則60歳まで途中の引き出し、脱退はできない。)
- 元本割れのリスクがある
- 手数料がかかる(おおよそですが、加入時は3,000円弱。毎月200円弱。給付時400円)
- 掛金は毎月5千円以上、千円単位で設定するしばりがある
- 掛金は本人の状況により上限がある
- 掛金の変更は、毎年1月~12月(引落しベース)までの間に1回だけ可能
- 最大の節税効果を発揮するためには、受け取り方などある程度学ぶ必要がある
iDeCoは節税効果は抜群ですが、老後まで引き出しができないことが、最大のデメリットになると思います。その他のデメリットは、ご参考として記載しましたが、ほぼデメリットとは言えないものでただのルールのようなものです。ですので、生活防衛資金をしっかり蓄えられている方、ある程度余裕のある方にはお勧めできますが、カツカツで余裕がない方は慎重になった方がよいかと思います。
また、iDeCoでは職業別、その方の置かれた状況別に、月々の掛け金の上限があります。

それでは、いざiDeCoを始めてみよう!どうしたらいいの?ということですが、具体的な流れは下記になります。
- iDeCo専用口座を開設する自分の好みの金融機関を選ぶ(私のおすすめは、SBI証券)
- 書類を取り寄せ、加入手続きを行う
- 会社員や公務員の方は「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」が必要なので、勤め先に記入を依頼(2022年からは変更予定)
- 全ての書類が揃ったら運営管理機関へ提出
- 口座開設のお知らせとパスワードが届く
- いざ、商品を選ぶ!(私のおすすめは、「SBI・全世界株式インデックスファンド」と「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」)
- 原則毎月26日に掛金が引落し
- 60歳まで運用(場合により商品の組み換えをする)
- 受け取りを一時金にするか、年金にするか指定して受け取る
では、具体的にどれくらいの節税効果があるのか、見てみましょう。
🌺節税シミュレーション🌺
45歳の年収500万円の会社員の方が、60歳までの15年間毎月上限の23,000円を掛け金として、その運卯用成績が3%だった場合、
- 1年間の節税額は 55,200円 × 15年 = 15年では 828,000円
- 15年間の運用期間中に発生する利益にかかるはずの 216,074円が 0円
- 合計 1,044,074円の節税!

どうでしたか?15年で100万円の節税って、すごいですよね!
では、もっと若い時期から始めていれば、どうでしょう。
30歳の年収400万円の会社員の方が、60歳までの30年間毎月上限の23,000円を掛け金として、その運用成績が3%だった場合、
- 1年間の節税額は 41,400円 × 30年 = 30年では 1,242,000円
- 30年間の運用期間中に発生する利益にかかるはずの 1,024,590円が 0円
- 合計 2,266,590円の節税!

節税200万越えって!・・・。200万円ってもうひと財産ですよね。
運用や節税は早く始めれば始めるほど効果が大きいです。私はもう年ですが、若いころにIDeCoがあればなあ・・・・。まあ、私たち年代は、今からできることやりましょう!
知ってて取り組む人と、知らなくて30年過ごす人では、こんなに差が出てしまうのです。ある意味怖いことですよね。
情報収集、お金の勉強大事ですね。
ある程度資金に余裕のある方は、始めない手はないと思いますが、国が推奨しているといっても元本リスクはない投資になりますので、自己責任で考えてみて下さい。
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