2022年2月10日発表の米消費者物価指数(CPI)は7.5%と予想の7.3%を上回る高水準でした。
これで、9か月連続で5%以上の伸びを記録したことになります。ちなみに、2022年1月12日発表の アメリカの消費者物価指数(CPI)は7%でした。
今日は、止まらないインフレ高進がどのように米国市場に影響するのか、見ていきたいと思います。
【米国株暴落を予測する指標】CPI とは?
まず、簡単に米消費者物価指数(CPI)をおさらいしておきましょう。
消費者物価指数(CPI)とは 英語では、Consumer Price Index と言います。米労働省労働統計局が毎月10日前後に発表する統計で、買い手側の価格を表しており、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。衣料や食料品など約200項目の品目の価格の変化を調査して指数化したもので、アメリカの国民の生活水準を示す指標のひとつです。米国のインフレ率を分析するための最重要指標であり、中央銀行であるFRBが注目している指標です。天候や需給等により値動きの激しい食品やガソリンなどを除いたものを「消費者物価指数コア」といいます。
CPIは経済の体温計みたいなもので2%が最適といわれています。
【重要指標】米消費者物価指数(CPI)7.5%が意味するところ
今回の7.5%と言うのは、驚異的な数値です。分かりやすく言うと、湾岸戦争で原油価格が上昇した1982年6月以来の40年ぶりの高水準です。

第1次、第2次オイルショック時との比較
では、過去にCPIが7.5%だった時期を振り返って見てみましょう。
過去にCPI7.5%だった時期はいつ?
過去50年間のCPIのチャートを眺めると、今回と同じ7.5%を突破したのは、下記の2回の期間でした。
- 1973年9月~1975年11月 の2年2か月間
- 1978年7月~1982年2月 の3年8か月間
1973年の時は、第1次オイルショック、1978年の時は、第2次オイルショックと湾岸戦争の時です。
今は、このオイルショック時と同じ水準なんですね。

第1次、第2次オイルショック時の金利はどうだった?
では、この時の政策金利はどうだったのかというと、インフレ率と同じくらいでした。
1973年9月 ⇒ およそ 7.5%
1978年7月 ⇒ およそ 7.25%
CPIが7.5%でも、政策金利が同じ水準と言うことは、政策としてはおかしくないわけです。均衡がとれていますから。
では、いまはどうでしょうか?
今は、CPIは上記と同じ7.5%ですが、政策金利は0%でやっと来月0.25%にしようとしている状況です。
ここが、過去のインフレと今のインフレが明らかに違うところで、現状が如何に異常かが分かります。
過去にCPIが7.5%の水準に達していた時とは全く同じ状況ではないんですよね。今は、過去と違いインフレ率と金利に大きな乖離がある異常事態ですので、今回の市場のお手当は相当難航するのではないでしょうか?このインフレはそんなに簡単に治らないと思われます。過去と照らし合わせての憶測や予想、楽観視は禁物だと思います。
CPI 5%超えでリセッションの過去の数々
また、CPI(消費者物価指数)が米国株の暴落を予測することはご存知でしょうか。
インフレの加速は金利の上昇を招き、金利の急速な上昇は、株の暴落を招きます。
実際に起こった過去の出来事を見ていきましょう。
下図のグレーの部分は景気後退(リセッション)を表しています。
CPIが前年対比で5%を超えたところを赤矢印で示しているのですが、その後リセッション入りしていることが分かると思います。

そして今、CPIは前年対比5%を超えている状態が9か月も連続しています。
暴落がそろそろ起こるかもしれませんね。ずっと、今か今かとびくびくしている理由はここです。
次回のCPI発表は3月10日 22時30分です。引き続き、注目しましょう。
まとめ

上で見てきた通り、FRBのミッションの一つである、インフレが下げ止まるどころか、上を向いているので、3月の利上げは0.25%ではなく、22年ぶりのダブル利上げとなり0.50%になるかもしれません。
まだ、0.25%にするか0.50%にするかはっきり決まっていないわけですが、0.50%にするということは、インフレ対策がうまくいっていないということを、FRBがはっきり認めることになりますので、パウエル議長もやりたくないというか、かなり慎重になっているんじゃないでしょうか?
ただ、政策金利が0%で、インフレが7.5%と言うようなことは過去になかった惨状で、今のこの状況は歴史に残る失策と言われることになると思います。
FRBのミッションは雇用の安定とインフレ率2%に抑えることですが、インフレ率を7.5%まで放置して、政策金利は0%って、いったい何やっていたの?仕事してた?と言われてもおかしくない状況です。会社員だったらクビですよね・・。まあ、パウエルさんの金融緩和で投資家は相当儲けさせてもらいましたから、既に売り抜けている投資家は文句言わずに、英雄と捉えるかもしれませんが。
どうやったら真正面に立ちはだかるCPI 7.5%というエベレストを地道な利上げという杭を使いながら攻略できるのか、その杭のサイズを大きなサイズのものにするべきなのか、今は麓から高らかにそびえ立つエベレストを見上げ、どのルートでどの杭のサイズで、杭を何回打ちながら、頂上を目指すべきか、はたまた、今既に頂上にいる相方に中腹まで降りてきてもらい、そこで手を打てるのか、FRBは慎重に考えている最中です。

いまからこの惨状を挽回できるのか?後から振り返って「すごい失策により暴落が来た時代だったよね・・・」と言われてしまうことになるのか、私たちは今、激動の面白い相場の真っただ中にいる訳ですから、しっかり注目していきたいと思います。
次回の米消費者物価指数(CPI)の発表は3月10日です。次回3月17日ののFOMCで利上げを0.25%にするか0.50%にするか確定する直前の指標となりますので、大きな意味を持ち大注目です。
引き続き、注目していきましょう。
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