ナスダックは金利の上昇に伴い、PERが下がったことやネットフリックスやメタ(旧フェイスブック)のメタメタな決算を受け、年初来19%の下げがありました。
その後の調整で一時反発しているのを、個人投資家が安値を拾っているというニュースが出ていますが、この反発は本当に安値を仕込めている買いで、安心できるものなのでしょうか?
今日は、ナスダックは、2020年や2021年のような強気相場をまた取り戻すのか、それはそんなに簡単なシナリオではないのか?に関して見ていきたいと思います。
【どっち?】やっぱり、ナスダックはオワコンか?

最近投資を始めた方は特に、「アメリカ株に投資しておけば間違いない!」とか、「ナスダックは今後も上昇し続けるので、下がったときに買っておけば、それは今後のお宝ポジションになる」と思っている方も多いかと思いますが、そんなことはないかもしれません。
ナスダックの上昇トレンドを詳しく分解してみると、下記のようにアメリカ株にも栄枯盛衰の時期があるからです。
ナスダックの上昇トレンドの期間
まず、1970年以降ののナスダックの上昇トレンドの期間と上昇率を見ていきましょう。
- 1974年~1987年にかけ、13年間上昇トレンド(上昇率261%)
- 1991年~2000年にかけ、9年間上昇トレンド(上昇率981%)
- 2002年~2007年にかけ、5年間上昇トレンド(上昇率113%)
- 2009年~2021年にかけ、13年間上昇トレンド(上昇率764%)
この期間の初めに投資を開始でき、期間の最後で売り抜けられていた方は、大きな利益を確定できたということになります。
(まあ、そんな神業をできる人はどこにもいませんが)
前回の高値を更新するまでの期間
では、長期投資でずっと保有していて、暴落局面でも売ったりセクターローテンションをして買い替えをしなかったり、上昇トレンドの最後の方で投資を始めた場合は、どうなっていたでしょうか?
投資で好成績を上げるためには、前回の高値を更新するまでのどれくらいの期間がかかったのかは大きなポイントです。
長期でホールドしている場合、高値を更新するまでは含み損になっている可能性もあるからです。指数で見れば、過去の高値を超えた時点で損をしている投資家はいないということになります。
高値更新までの平均は10年以上、最長17年も・・・
アメリカ株の過去の高値更新までにかかった期間は、下記のとおりです。
- 1972年の高値から、次の高値更新までにかかった期間は、14年
- 1987年の高値から、次の高値更新までにかかった期間は、4年
- 2000年の高値から、次の高値更新までにかかった期間は、17年
- 2007年の高値から、次の高値更新までにかかった期間は、6年
次の高値更新まで、なんと平均10.25年かかっていることになります。
ナスダックの高値更新は15年後の2036年?
特に、2000年の高値は、1991年からの9年間で981%も上昇した急激な上げで、その高値を超えるまで17年かかっているということは、764%という急な上昇であった2021年の高値を超えるのも、平均の10年では足りず、15年くらいを見ておいてもおかしくないと思います。
過去の経験則から学べるかは、誰にもわかりませんが、2021年の高値を超えられるのは約15年後の2036年くらいを想定しておくのも大事な考え方だと思います。そんなにかからずに高値更新できればいいですけどね。
仮に、上記のように高値更新に15年かかるとしても、あなたは今ナスダックを買い向かいたいですか?
短期投資ですぐに売り抜けるなら、一時的反発を狙うのはもちろんありだと思いますが、今は長期投資の話になります。
直近の2020年から2021年に投資を始めた人ほど、ナスダック神話やレバナス神話に取りつかれている方が多いと思いますので、今一度、慎重に過去の長期チャートを眺めて頂きたいと思います。

ナスダックは最大37%下げる?
では、ナスダックがさらに下げるシナリオの場合、どのくらいまで下げるのでしょうか?どのくらいまで下がれば、15年後には上がってくることを見越して「買い」出動すると良いのでしょうか?
50日移動平均線と200日移動平均線に注目
ナスダックが50週移動平均線を割り込んだのは、今回を入れて下記の5回です。
- 2011年 (米国債ショック)
- 2016年 (チャイナショック)
- 2018年 (長期金利上昇)
- 2020年 (コロナショック)
- 2022年 (今回)
そして、今回以外の4回では、50週移動平均線を割った後に、200日移動平均線めがけて下げています。

今回も50週移動平均線を割っているので、仮に今回も過去と同じように200週移動平均線まで落ちるとなると、10,305ドルまで落ちることになり、およそ37%程度の暴落となります。
コロナショックでも32%の下げでしたので、37%となると、相当な下げと言うことが想像できると思います。「山高ければ谷深し・・・。」この2年の上げがすさまじかっただけに、注意が必要です。
個人的にはまだまだ、予断を許さない状況で楽観して買い向えるような状況ではないと思い、ナスダックからは遠く離れたセクターで傍観しています。
ナスダック以外の投資先は?エネルギーセクターが好調!
ナスダックへの投資は慎重にした方が良いと考えていることはお分かりいただけたかと思います。
では、投資はどこにすればいいの?どこにも投資できないの?ということですが、もちろんそんなことはありません。ナスダック以外にも儲けられる投資先は沢山あります。というか、今年はナスダックよりもシクリカル銘柄ヤバニュー銘柄に投資妙味があると思います。
ハイテクグロース株が弱いインフレ相場で強いのは、エネルギー関連や素材などのコモディティー、銀行関連と言われています。
私は2021年の年末から年始にかけて昨年の稼ぎ頭であったエヌビディアなどハイテクグロース株を処分しており、今のポートフォリオはエネルギー関連や、素材などのコモディティー関連、商社、銀行系、観光関係ばかりにしているのですが、すごくパフォーマンスがいいです。
加えて、上記のようなセクターは高配当な株やETFが多いので、今年は配当金を貰いながら原油価格に注意しつつ、投資をしていこうと思っています。
まとめ

アメリカ株の強さは皆良く知っており、超有名企業、超有望企業の株価が安くなっていると、「今が仕込み時か?」「今を逃すとすぐ上がってしまい買い損ねるのでは?」と思ってしまいますが、「山高ければ谷深し」を肝に銘じ、最悪ケースも常に想定しながら投資をしていきたいと思います。
全資金をナスダックに突っ込んでしまうと身動きが取れずに、長期間塩漬けとか、はたまた市場から退場なんてことも起こり得る状況と言うリスクがあることを頭において、いつもより資金の多くをを現金ポジションにしておいたり、インフレ局面に強いエネルギーや銀行株、素材などのコモディティーやコロナでボッコボコニされておりまだ割安に放置されている観光株に差し向けておくのもいいかと思っています。
セクターローテンションは大事です。インフレや金利の動向を見ながら相場の状況に応じて儲かるセクターに移動して長く投資を楽しめればと思っています。
投資はいつでも自己責任でお願いします。
この記事が、少しでもお役に立てたなら幸いです。
これからも情報を発信してまいりますので、どうぞ、よろしくお願いします。
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